2011年12月26日

【トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン】ネタバレで探る月の裏側の謎



 マイケル・ベイのトランスフォーマー三部作完結編。サイバトロン星で消息を絶ったオートボットの前指揮官センチネル・プライムが月の裏側で発見される。センチネル・プライムはオプティマス・プライムの持つリーダーのマトリックスで蘇生するが、サイバトロン星復活のためにすべてを捨てた行動にでる。

 111226-01.jpg 第三部は意外な伏線から始まった。月の裏側で地球外生命体の痕跡が発見されたのは1961年だとしていることだ。ケネディ大統領はこれによって月への有人飛行を決断する。そして1969年アポロ11号によって、センチネル・プライムの宇宙船アークが月の裏側で発見された。

 もともと第一作で北極海に墜落したメガトロンは、1934年に発見されフーバーダムに移送されたことになっている。従ってアポロ11号がシャットダウンしたセンチネル・プライムを発見したとき、フーバーダムにあるメガトロンとの関係を見いだすことができたのではないか。地球外生命体はセクター7が管轄しており、両者の共通点に気がついていたはずである。

 しかし『トランスフォーマー』でセクター7のマイケル・オニールの上級調査部トム・バナチェックがエイリアンの証拠としてジョン・ヴォイトの国防長官ジョン・ケラーに提示するのは、2003年の火星探査車、マーズ・ローバーの事故であり、月の裏側で発見されたエイリアンシップではなかった。なお、2003年にNASAが火星に送った火星探査車マーズ・エクスプロレーション・ローバー(火星の到着は翌年)は失敗に終わったわけではなく、現在も火星で稼働している。知られざる事故があったということだろう。


 ネタバレを承知の上で設定を整理してみよう。まず最初にエネルゴンを求めて地球にやってきたプライムズたちの戦いがあった。ザ・フォールンによってプライムズは追いつめられマトリクスを封印。ここからオートボットとディセプティコンの戦いが始まる。

 そしてサイバトロン星でオートボットとディセプティコンの決戦が行われた。何時のことかはわからない。しかし『トランスフォーマー』ではメガトロンの墜落を数千年前としており、そのあたりが妥当ではないか。戦争によってサイバトロン星は資源を失い壊滅した。ディセプティコンのリーダーだったメガトロンは、サイバトロン星再生のために失われたオールスパークを探すため、そしてザ・フォールンの命令を受けマトリクス捜索指令をジェットファイアに伝えるため地球に向かう。そして地球の引力に捕われ北極海に墜落した。メガトロンは指令は受けても、マトリクス捜索は知らなかったかもしれない。

 メガトロンはオートスパーク探査に向かう前に、オートボットの指揮官センチネル・プライムと密約し、壊滅したサイバトロン星を再生させるため地球で落ち合うことにした。しかしセンチネル・プライムの船はサイバトロン星から脱出するときに攻撃を受け半壊、行方不明になってしまう。星間航行もままならぬまま、オートパイロットで目的地の地球を目指し(多分)、数千年後に月に不時着したのである。見事なまでのタイミングである。

 年代を整理すると

BC17000年前 プライムズ地球到来、マトリクスを封印
BC10000年前 オールスパーク地球到来

数千年前   サイバトロン星、戦争で壊滅
数千年前   オールスパークとマトリクスを追ったメガトロン北極に墜落

1913年   オールスパークが地球で発見される
1934年   メガトロン発見されフーバーダムに
1959年   ロシア、ルナ3号地球の裏側を撮影
1961年   センチネル・プライムのアーク号、月の裏側に不時着
1963年   ロシア、ルナ4号地球の裏側でスペースブリッジを撮影
1969年   アポロ11号アークを発見
2004年   火星探査車マーズローバー事故
2007年   サム・ウィトウィッキー曾曾祖父の眼鏡をeBayに出品

というようなところ。なぜ、プライムズもオールスパークもセンチネル・プライムも地球を目指したのかは不思議なところだが、その理由は(おそらく)サイバトロン星がアルファ・ケンタウリにあるからである(アバターと同じ)。つまりサイバトロンにとって最も近い恒星系の惑星が地球なのである。


111226-02.jpg メガトロン不在の間、ディセプティコンを指揮していたのはスタースクリームだが、実際にはザ・フォールンが仕切っていたはずである。そのためメガトロンが冷凍状態からよみがえったとき、月の裏側にあるセンチネル・プライムの存在を知らさなかったのだろう。まあ知らせる時間はなかったかもしれない。目覚めた後すぐにオプティマスと戦い、サムにオールスパークをぶち込まれたからである。

 地球でオールスパークが見つかったことを嗅ぎ取ったメガトローナス・プライム、つまりザ・フォールンは地球にやってきた。スタースクリームにリーダーのマトリクスを探すことを指示する。とはいえ、ザ・フォールンはプライムの子孫によって滅ぼされる可能性があり(根拠はよくわからないが)メガトロンを蘇らせてオプティマスを先に抹殺させることにした。

 ザ・フォールンはセンチネル・プライムのアーク号が月の裏側に不時着したことを知っていたが、メガトロンとの密約は知らなかったのだろうか。しかし、ディセプティコンはアーク号のスペースブリッジを回収している。誰の指示で回収したのだろうか。メガトロンはこのときフーバーダムで冷凍されたままだった。ザ・フォールンはセンチネル・プライムのスペースブリッジより、最初の計画どおり太陽からエネルゴンを生成することにしたのであろう。

 また『トランスフォーマー/リベンジ』ではオプティマスはジェットファイアの部品とエネルゴンを合体吸収した。したがって、オプティマスはジェットファイアのテレポート機能を持っていてもおかしくないが、前作と繋ぐそういう隠し技がなかったのは少し残念かも。


 というわけで映画の中のトピックを時系列で整理してみたが、やはり月の裏側でのセンチネル・プライムの発見はかなり唐突の感が免れない。もともと『トランスフォーマー』の脚本はアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーが担当しており、『トランスフォーマー/リベンジ』でアーレン・クルーガーが脚本に加わり三人体制になった。

 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』ではカーツマンとオーチーは降板している。ミーガン・フォックス降板は製作総指揮のスピルバーグの逆鱗に触れたためだが、二人の脚本家の降板理由はわからない。カーツマンとオーチーは『エイリアス』以来主にJ・J・エイブラムスと組んでいることが多く、降板したというより、他の仕事が忙しくて辞退したのかもしれない。

 最後を締めくくるためには、話をさらに壮大にしていままでの伏線をまとめあげていくしかない。ストーリーでテーマを膨らませることは難しい。シカゴを舞台にしてオートボットと人間vsディセプティコンの戦いの映像が主体になる。カーツマンとオーチーの脚本であることは不要だったのかもしれない。ただし、カーツマンとオーチーを外したことで、三部作全体の一貫性に隙が生じた可能性はあるかもしれない。


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映画【 トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 】予告




posted by jin-k at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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