2017年04月11日

【ゲーム・オブ・スローンズ】ティリオン・ラニスターのピーター・ディンクレイジ



ゲーム・オブ・スローンズ」の中でもっとも異彩を放つキャラクターは、なんといってもティリオン・ラニスターだろう。西武総督タイウィン・ラニスターの次男で発育不全のために「小鬼」とか「半人前」と呼ばれている。ドラマでは自らを「ドワーフ」と呼ぶが、いわゆる小人症。ピーター・ディンクレイジも小人症で身長は135センチメートルである。


 原作ではティリオン・ラニスターがウィンターフェルに最初に現れた時、ジョン・スノウの視点から

頭は胴体にくらべて大きすぎ
棚のように張り出した額
動物のようにひしゃげた顔
白くみえるほど薄い金髪
片方は緑、片方は黒の目

と表現されている。頭と額が異様に大きく、顔は歪んで醜く、金髪も薄いという。その醜い姿のため「小鬼(インプ)と」呼ばれている。


170411-02.jpg とはいえ、ティリオン・ラニスターは、ウェスタロスではもっとも知性のあるキャラクターである。自分自身に正直であり、洞察力の優れた人物として描かれている。自らのコンプレックスを忌避することなく受け止め、他人の痛みを思いやることができる。登場人物の中ではもっとも人間味があり、偉大な王か、王の補佐になる素質を備えていると言えそうだ。「ゲーム・オブ・スローンズ」の中でもっとも思慮深い人物として描かれているのは、ティリオン・ラニスターを除けば、おそらくベア・アイランドのリアナ・モーモントだろう。

 シーズン最初のエピソード「冬きたる」のオープニングクレジットでは

エダードのショーン・ビーン
ロバートのマーク・アディ
ジェイミーのニコライ・コスター=ワルドー
キャトリンのミシェル・フェアリー
サーセイのレナ・ヘディ
デナーリスのエミリア・クラーク
ジョラーのイアン・グレン

と続く。ここまでが一人で表示されるクレジットになる。最後に「AND」で

ティリオンのピーター・ディンクレイジ

が表示される。このときピーター・ディンクレイジは重要な役所ではあるものの、必ずしも主役級ではなかった。

170411-01.jpg

 その後、シーズン1でロバート・バラシオンとエダード・スターク、そしてシーズン3でキャトリン・タリーも姿を消すが、クレジットの順番はジェイミー・ラニスターのニコライ・コスター=ワルドーがトッブにはならず、ティリオン・ラニスターのピーター・ディンクレイジが最初にリストされる。ティリオン、サーセイ、ジェイミーのラニスター兄弟のあと、デナーリス・ターガリエンのエミリア・クラーク、そしてジョン・スノウのキット・ハリントンと続くようになった。

 オープニングクレジットを眺めていると、ひょっとすると「ゲーム・オブ・スローンズ」の本当の主役はティリオン・ラニスターではないかと思わせる。実際シーズン6までの出演回数を見ると、ティリオン・ラニスターは60エピソード中55エピソードに出演している。出演回数はもっとも多い。HBOドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の成功の一因は、ティリオン・ラニスターにピーター・ディンクレイジを起用したことにある。

 ピーター・ディンクレイジは「ゲーム・オブ・スローンズ」出演する以前から、たとえば「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」などにも出演していた。それらは彼が小人病であるからキャスティングされていたものが少なくない。しかしそれ以後は必ずしもその外見でキャスティングされてはいないのではないか。

「X-MEN: フューチャー&パスト」では、X-MENの敵役センチネルの軍隊を作ったボリバー・トラスク博士を演じている。また「ピクセル」ではイカサマでアーケードゲーム『ドンキーコング』の世界チャンピオンになったエディ・プラントを演じる。主演のアダム・サンドラー相手に引けを取らない存在感を示す。これらのキャスティングは、彼の外見ゆえのキャスティングではない。「Avengers: Infinity War」にもキャスティングが噂されているので、まだまだピーター・ディンクレイジはスクリーンで活躍しそうである。


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