2009年04月26日

【マンデラの名もなき看守】ネルソン・マンデラとアパルトヘイトの映画



マンデラの名もなき看守 [DVD][アマゾン] もともとこの映画の原作は、主人公ジェームズ・グレゴリー看守が書いた本であり、グレゴリー准尉が「名もなき看守」というのはあたらない。日本人にとっては「名もなき看守」であることは確かで、惹起しやすいタイトルにするためにつけられたものだろう。原題通りに「Goodbye Bafana」ではなんのことやらさっぱりわからない。

 看守グレゴリーをジョセフ・フィアンズが繊細に演じ、ダイアン・クルーガーをその妻に配して、この二人の会話によって当時の南アフリカでは支配階級であっても少数民族であり、荒廃していく南アフリカの白人の生活を浮き彫りにしていく。武装闘争する黒人を差別しなければ生きていけない白人たちも様子も描かれる。

 「24」で初めての黒人アメリカ大統領を演じたデニス・ヘイスバートが、初めての南アフリカ黒人大統領になったネルソン・ロリハラハラ・マンデラの強固な意思を体現する。写真をみるとマンデラは小顔なので身長も低いという印象があるが、Wikipediaに掲載されている写真を見ると、クリントン元大統領(190cm)の身長とほとんど変わらない。調べてみると実際には

190cm(183cmもという記述もあった)

だという。デニス・ヘイスバートは194cmなのでさらに巨漢だが、ジョセフ・フィアンズも183cmと長身なので、デニス・ヘイスバートくらいの身長は妥当なところだろう。まあすこし恰幅が良すぎるかもしれないが。

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2008年09月22日

セシル・ローズに呪縛された傭兵アーチャー【ブラッド・ダイヤモンド】



 映画の中で主役の傭兵ダニー・アーチャー役のレオナルド・ディカプリオと、ジャーナリストのジェニファー・コネリー演ずるマディー・ボウエンシエラレオネフリータウンで出会うシーンがある。ボーエンがアーチャーに出身地を聞くとアーチャーは

俺はローデシア出身


と答える。いまはない国で、現在はジンバブエと呼ばれている。ジンバブエは発行される貨幣が天文学的な規模でインフレーションを起こしたことで知られている。インフレ率は二二○万%だという。二○○六年八月と二○○八年八月にデノミを二回行い合計で

十兆ジンバブエドルは一ジンバブエドル

になってしまったことで話題を集めた。国民が政府が信用しなくなると、政府が発行する貨幣は紙くずになってしまうことをジンバブエは見事に証明してみせた。

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2008年09月09日

ナイルパーチ悪玉論は詭弁か?【ダーウィンの悪夢】



 アフリカに横たわる問題の最大のものは「貧困」である。戦争、部族間対立、飢饉、HIVなどさまざまに広がっていく悲惨な現実は、貧困が解決されれば、かなり改善されるはずである。

 貧困を改善するには、産業を確立させるしかない。世界に通用する産業があれば、人々は豊かになり、無知に起因する争いは少なくなるに違いない。実際にアフリカ諸国のなかで、一次産品の資源以外のものを輸出して外貨を稼ぐことのできる国はほとんどない。海外に売れるのもは、鉱物資源漁業資源のみになってしまう。外貨がなければ、輸入ができず、豊かな生活を送ることは難しい。

 『ダーウィンの悪夢』で描かれるタンザニアは、北に位置するヴィクトリア湖ナイルパーチをヨーロッパや日本に輸出することで外貨を稼ぐことができた。もともとナイルパーチはヴィクトリア湖原産ではなく、琵琶湖にいるブラックバスやブルーギルのように、あとからヴィクトリア湖に放流されたもの。ブラックバスやブルーギルと違って、白身の魚として食用に適していた。さらに、淡水魚であるにもかかわらず最大二メートル程度にまで巨大化する。美味であり水産資源として扱いやすい。

 その放流されたナイルパーチをめぐるさまざまな社会現象を取り上げ、オーストリア人の監督フーベルト・ザウパーがドキュメンタリーとして映画化したものが『ダーウィンの悪夢』である。

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2008年09月06日

砂漠で内省すれば人間は成長するか『サハラに舞う羽根』



 十九世紀のヴィクトリア朝で士官になりながらも、出兵前に従軍を拒否する若者をヒース・レジャーが演じる。友人達と恋人から臆病者の徴である「白い羽根」を受け取った彼は、自分を探すために戦場のスーダンに向かう。ケイト・ハドソンウェス・ベントリーを交え、マフディーに囲まれたチャールズ・ゴードン将軍を救出するイギリス軍の戦いを舞台にした物語。

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2008年09月02日

憎しみの溝を埋めるのは断罪ではなかった『イン・マイ・カントリー』



 南アフリカものの映画『イン・マイ・カントリー』は、アパルトヘイト撤廃後の南アフリカを舞台にしたもの。南アフリカ在住のジャーナリストと、アパルトヘイト後を取材にきたワシントンポストの黒人記者の不倫の話ではなく、アパルトヘイトに揺れる南アフリカをアメリカ的視点で照射して、その実態を浮かび上がらせようとした映画。

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