2009年07月03日

【ワールド・オブ・ライズ】CIAは中東でなにをしているのか



090703-01.jpg アメリカは中東で何をしているのだろうか。中東でのCIAがやっていそうなことを映像化した映画がリドリー・スコットの『ワールド・オブ・ライズ』である。中東で体を張るCIAのケース・オフィサーレオナルド・ディカプリオラングレーの本部で小うるさく指示する上司にでっぷりと肥えたラッセル・クロウを配する。

 またヨルダンの諜報機関のトップ、ハニ・サラームは、マーク・ストロングが演じている。彼は『シリアナ』でも、レバノンのエージェント役で登場している。イギリス人なのに顔つきがいかにも中東っぽいらしい。

 CIAは一言で言えば冷戦の産物だった。そのため冷戦が終わると冷や飯を食わせるようになった。とくに諜報活動をうろんな目で眺めるクリントン政権時に、予算が減額され、権限を削られた。局員の士気は下がって、現場の局員は多くが退職したという。

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2009年01月12日

【チャーリー・ウィルソンズ・ウォー】人間万事チャーリー・ウィルソンがアフガン支援



 フィリップ・シーモア・ホフマンが演じるガスト・アヴラコトスが映画の中で何度も話題にするのが

禅の老師と少年

の話である。もともとの話は中国は前漢の武帝の頃に編纂された「淮南子(えなんじ)」という本に書かれている「塞翁が馬」という故事。禅の老師と少年ではなく、おじいさんと息子の話である。その故事を元の時代の僧が詩に

人間万事塞翁が馬


と詠んだことで広く知れ渡ることになった。

  昔読んだ『「論語」その裏おもて(駒田信二著)』という本の巻頭に、「人間万事塞翁が馬」の解説があった。「人間」というのは、「にんげん」という意味ではなく「世間」という意味で使われていると書かれていた。したがって「にんげん」ではなく「じんかん ばんじ さいおうがうま」と読むのが正しいらしい。

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2008年09月21日

循環する憎しみに巻きこまれたのは誰だ【キングダム/見えざる敵】



080920-01.jpg
 一九九六年六月にサウジアラビアのダーラン地方にあるコバルKhobar=コバールあるいはホバルともいう)で起こった米軍施設爆破事件をモデルにした映画が『キングダム/見えざる敵』である。DVD特典にあるピーター・バーグ監督の解説で「ホバル・タワー」と字幕がでているので、この事件は日本語では「ホバルタワー爆破事件」と呼ばれるようになったようだ。アメリカ兵十九人とサウジアラビア人一人が死亡。三七二人が負傷したという。

 『キングダム/見えざる敵』は「ホバルタワー爆破事件」をモデルにしたというより、爆破された居住区の様子をモデルにした程度。ホバルでの事件は自爆テロではなく、爆発物を搭載したトラックを爆発させたものだった。ヒズボラが犯行声明を出しており、国内のワッハーブ過激派が行ったわけではない。その後、サウジアラビア国内では大きなテロは発生していない。

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2008年09月16日

逼塞するアメリカの「今」をえぐりだす【大いなる陰謀】



 イラク戦争が泥沼化するなかで、世界の警察を標榜するアメリカタリバンを掃討するために、アフガニスタンの高地を戦略拠点として確保する作戦を展開する。軍事行動の裏で行われる上院議員とジャーナリストの熾烈な駆け引き。志願兵が少なくなるなか、それでも学生が軍に志願する背景を、学生と大学教授との対話を通じて浮き彫りにする。

 憂国の策士である上院議員にトム・クルーズを、それに相対する苦悩めるジャーナリストをメリル・ストリープが演じる。やるせない思いで自信を喪失した大学教授は、監督兼任のロバート・レッドフォード。三組の対話の中を通じて、グラウンド・ゼロ以降、立ち位置を見失いつつあるアメリカの問題を提示する。

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